【磁気刺激療法とは】
磁気刺激療法とは、“変動強磁場によって誘導される電流を用いた筋・神経刺激法”を指します。
骨盤底磁気刺激療法では、座面の下に磁場発生装置が内蔵された椅子に腰掛けていただき、座面上に発生する誘導電流により骨盤底の筋・神経を連続的に刺激します。対象は以下のような下部尿路症状を有する方であります。
【腹圧性尿失禁】
くしゃみ,咳,運動などにより急に腹圧が加わったときに起こる尿もれ。
主に尿道を閉める骨盤底筋群が弛んでいるために起こると考えられていますが、連続して刺激することによりその収縮力を強化することができます。
【頻尿・切迫性尿失禁(OAB)】
強い尿意が急にわき起こりトイレまで間に合わずにもれてしまう状態。
主に過活動膀胱(膀胱が過敏になった状態)によって起こりますが、骨盤底の神経を連続刺激することで反射経路を介して過敏な膀胱に抑制をかけることができると考えられております。
【骨盤底磁気刺激療法の利点】
(1)着衣のまま椅子に腰掛けているだけで治療できます。
通常の電気刺激療法では表面電極を皮膚に貼ったり、あるいは針電極を刺入したりしなければなりませんが、誘導電流を用いている磁気刺激療法ではそれらの操作は全く必要ありません。
(2)痛みは殆どありません。
表面電極を用いた電気刺激療法では出力を上げると痛みを伴うためあまり強い刺激は行えませんが、磁気刺激療法では皮膚には殆ど電流は流れませんのでたとえ強い刺激を行ったとしても痛みを伴うことは殆どありません。
【椅子型磁気治療器Neocontrol(米国Neotonus社製)について】
当科では米国より輸入した磁気刺激治療器Neocontrolを用いて治療を行います。本治療器は、日本では未だ薬事承認申請中であるため輸入・使用している施設は20施設程度ですが、’98年にFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けており、米国では約500台,お隣の韓国でも約300台がすでに稼動しております。
効果については、腹圧性尿失禁で66−94%,過活動膀胱で67−87%という高い有効率が報告されています。
一方、問題となる副作用についての報告は現在のところ皆無であります。
【実際の治療】
(1)着衣のまま治療用の椅子に腰掛けていただきます。
(2)症状により刺激条件を設定し、磁気刺激を開始します。
(3)刺激強度(0−100%)を少しずつ上げていきます。
刺激に伴い骨盤底および臀部の筋肉が同時に収縮しますので、開始時はその感覚に驚かれると思います。前述しましたように、基本的に痛みはありませんが、最高出力付近ではわずかに痛みと認識される場合もあります。出力の調整を致しますので遠慮なくお申し出ください。
(4)1回の治療時間は30分間です。
【治療後の注意】
治療後は治療前に比べて尿道を閉めやすくなっています。骨盤底筋体操,排尿訓練を続けていただくとより効果的です。
【治療回数】
週2回で8週間程度の治療が望ましいと思われますが、治療効果や通院事情などを考慮し、随時ご相談のうえ決めさせていただいております。
【骨盤底磁気刺激療法が適当でないと思われるケース】
(1)妊娠中、あるいは妊娠の可能性のある方
(2)心臓ペ−スメ−カ−を装着している方
(3)骨盤内に磁性金属がある方
刺激に伴い骨盤底および臀部の筋肉が同時に収縮しますので、開始時はその感覚に驚かれると思います。前述しましたように、基本的に痛みはありませんが、最高出力付近ではわずかに痛みと認識される場合もあります。出力の調整を致しますので遠慮なくお申し出ください。
【骨盤底磁気刺激療法の応用】
最近、慢性非細菌性前立腺炎,慢性骨盤痛症候群に対しても本治療が有効であるとする報告があります。
骨盤臓器脱(膀胱瘤など)に対する予防効果も期待されております。


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