おもな血液・尿検査 の基準値

下記の基準値は診断の目安となるもので絶対的なものではありません。

血液一般検査
検査項目 基準値 解  説
白血球数 3300〜9000/mm3  白血球は、体内に侵入した細菌等を 貪食したり免疫を作って
 体を防衛します。
急性感染症にかかったときなどに数が増えます。
 逆に数が少なすぎるときに問題があることもあります。
赤血球数×104/mm3
RBC
血色素量 g/dl
Hb
男430〜570
女380〜500

男13.5〜17.5

女11.5〜15.0
 赤血球の赤い色素はヘモグロビン(Hb)と呼ばれるもので、
 肺で酸素と結合して
血液の流れに乗って全身の組織に
 酸素をはこびます。

 赤血球数やヘモグロビンが少ない場合が貧血です。
 
ヘマトクリット 男39.7〜52.4%
女34.8〜45.0%
 血液中に占める赤血球の容積率で、赤血球の数や大きさに
 関係し、
貧血の有無を調べる検査です。


肝機能検査
総蛋白 6.7〜8.3 g/dl  血液中の蛋白の量で栄養状態や腎障害、肝障害の指標となります。
GOT
GPT
10〜40 IU/l
5〜45 IU/l
 GOT、GPTは、肝臓に多く含まれる酵素で、組織に障害があると、
 血液中の値が
上昇します。これらが極端に高い値を示すと種々の
 肝障害が疑われます。
AL−P 100〜325 IU/l  骨や肝臓などに多く含まれる酵素で、これらの臓器の障害で
 高値を示します。
胆のう、胆管の障害で上昇することがあります。
γ−GTP 男80以下 IU/l
女30以下 IU/l
 肝臓などに分布する酵素で、胆汁うっ滞、アルコール、薬物などの影響で
 上昇します。
肝炎、閉塞性黄疸、胆石などで胆汁うっ滞が生じた場合に
 測定値は上昇し、特に
アルコールに敏感に反応することがあるほか、
 鎮痛剤などの薬物でも上昇する
ことがあります。
LDH 120〜240 IU/l  心筋や肝臓、骨格筋、赤血球等に多く含まれる酵素で、心筋障害や
 肝障害などが
起こると血液中の値が上昇します。
ZZT 2.0〜12.0 U  慢性肝炎、肝硬変、慢性炎症や膠原病等で高い値を示します。    
総ビリルビン 1.1以下 mg/dl  老化した赤血球の破壊により、その血色素がビリルビンとなります。
 一部は肝臓を経て胆汁中に排泄されます。これが高値の場合は、
 肝疾患、
胆道系疾患、溶血性疾患などが疑われます。
HBs抗原 (−) (8倍未満)
 この検査では、B型肝炎ウイルスに感染しているかどうか調べます。



アミラーゼ 血清 55〜175 mu/ml
尿  30〜950 mu/ml
 膵臓や膵液腺から分泌される酵素で、膵炎や耳下腺炎などの際に
 上昇することが
あります。



腎機能検査
尿素窒素   8〜23 mg/dl     尿素窒素は、腎臓から排泄されますが、腎臓の機能が低下すると
 この排泄が
十分でなくなるため血液中の値が上昇します。
 あまり高くなると尿毒症を
きおこす原因となります。
クレアチニン 男 0.8〜1.3 mg/dl
女 0.6〜1.1 mg/dl
 筋肉中のエネルギー源となっている物質が役目を終えると
 クレアチニンに変わって
腎臓から排泄されます。従って、
 腎障害があると血液中の値が高くなります。
尿酸 男 3.8〜7.5 mg/dl
女 2.4〜5.8 mg/dl  
 腎臓の排泄機能の低下や、尿酸生成の促進によって、血液中の
 値が高くなり、
痛風などを引き起こす原因となります。



血液脂質検査
総コレステロール 140〜199mg/dl  コレステロールは、細胞膜の形成や胆汁の生成など、人体には
 必要不可欠な
ものですが、過剰となれば血管壁に付着し、
 血管が狭くなったり、弾力性を
失うなどして、動脈硬化の
 原因になります。
中性脂肪 30〜149 mg/dl  中性脂肪は、エネルギー源として利用されますが、過剰となれば
 皮下や肝臓に
蓄積して、肥満や脂肪肝の原因となります。又、
  動脈硬化も促進されます。
HDLコレステロール 男 40〜70 mg/dl
女 45〜75 mg/dl
 HDL(高比重)コレステロールは、動脈硬化の原因となる
 コレステロールを
末梢血管から肝臓に転送する働きがあり、
 善玉コレステロールとも呼ばれます。
40以下では
 動脈硬化になる危険性が高いとされています。食物摂取で
 直接増加させることはできませんが、体脂肪を減らしたり、
 適度な運動が効果的です。



糖代謝

空腹時血糖



随時血糖
(食後血糖)
70〜109
mg/dl


 
70〜139
mg/dl

 血糖検査は、血液中のブドウ糖濃度を測定する検査です。ブドウ糖は
 生体の
エネルギー源と利用代謝されます。血糖値は、食事などにより
 変動しますが、その変動幅は一定範囲に止まり、
その調節には、
 間脳、自律神経及びインスリンなどのホルモンが深く関与して
います。
 一般的に糖代謝の診断は、朝の空腹時血糖値をもって判定されます。
 それ以外の随時血糖(あるいは食後血糖)では、正確な診断は
 難しいのですが、
正常人の場合は食後であっても140mg/dl を
 越えることは、ほとんど
ありません。
 随時血糖の検査値が140mg/dl を越えた場合は、
 まず空腹時血糖検査を
お受け下さい。
グリコヘモグロビン
1
Hb A
1
4.3〜5.8%  グリコヘモグロビンA1cは、糖の結合したヘモグロビンのうち、
 最も血糖の
変化に敏感に反応し、およそ4〜8週前の血糖の
 コントロール状態を反映します。
食事にも影響されないため、
 糖代謝の診断に有効な検査方法です。



尿検査
尿蛋白 (−)  尿蛋白は血液中に含まれる蛋白が尿中に出てきたもので健康な人でも
 一時的に出ることがあります。数回検査しても陽性の場合は、腎炎や
 ネフローゼ等の腎臓疾患が疑われます。
尿糖 (−)  糖は尿中にも排泄されますが、一定量以上増加した場合に、検査では陽性を
 示します。(+)以上の場合は糖尿病が疑われますので、血糖などの再検査が
 必要です。
ウロビリノーゲン (±)  ウロビリノーゲンは、肝臓病の指標に用いられます。血液中のビリルビンという
 色素が腸内細菌により還元されたもので正常が(±)で強陽性(2+)以上の

 場合は肝障害が疑われます。
潜血 (−)  この検査は、尿中に含まれる血液を検出するもので、腎臓、膀胱、尿道の
 炎症や結石、腫瘍、前立腺炎等で陽性となります。試験紙はたいへん敏感で
 極わずかな血液にも反応しますので、女性の場合生理中やその前後に
 影響を受け易く判定不能の場合もあります。